他社製コンテナーの無菌性破綻リスク
参考文献:「Dynamic evaluation of sterilized rigid containers and wrapped instrument trays to prevent bacterial ingress 」THE AMERICAN JOURNAL OF INFECTION CONTROL 2015
他社製コンテナーの無菌性破綻リスクに関する上記資料を抜粋してご紹介します。
以下の方法で試験されています。
・111個のコンテナーに検体となる薄膜を入れる。
・コンテナーを滅菌する。
・コンテナーをマイクロコッカス菌のエアロゾル(~100コロニー/リットル)のチャンバー内で、1psi(0.07気圧)で2回、0.7psi(0.05気圧)で3回、0.4psi(0.03気圧)で3回減圧する。(減圧するとコンテナー内の空気が抜け、常圧に戻る際に外部から空気が流入する。その際フィルターのバクテリアバリア性が低いと菌も流入する。)
・チャンバーからコンテナを取り出し、検体の薄膜の無菌試験を行う。
結果 87%の97個のコンテナーで、菌の侵入がみられた。
コンテナーは未使用のもの、使用5年以内のもの、5~9年使用のものの3種類で行われたが、未使用のものでも72%で無菌性が破綻していた。
※滅菌後の高温のコンテナーが常温になる際には、コンテナー内に外部の空気が流入します。
シャルルの法則により、絶対温度(0℃=273K)と体積は比例します。
例えば滅菌後の温度が100℃(絶対温度100+273=373K)のコンテナーが、25℃(絶対温度25+273=298K)になったとすると、空気の体積は298/373=約80%になりますから、コンテナー容量の100-80=20%程度の空気が外部から流入します。
滅菌コンテナーiConなら
・ステンレスフィルターのバクテリアバリア性は97.4%で細菌の侵入を抑えます。
・比較のためにテストした他社製ペーパーフィルターは69.0%です。
滅菌後のコンテナー内への外気の流入に対して高いバクテリアバリア性で安心してお使いいただけます。