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皆様からお問い合わせの多いご質問です。
 

構造等に関するご質問
 

プラスチックだと割れたりしないの?保証は?
ポリフェニルサルフォンは非常に衝撃にも強く弾力性があるので金属製​滅菌コンテナーのようにへこんだりしませんし、簡単に割れたりしません。
​モデルチェンジ等の改良を重ねてきましたので、近年では割れの発生してしまう確率は5年以内で約1%、10年以内で5%未満です。

ただしご使用の状況によっては絶対に割れないとは言えませんので、ご使用の際には必ず密閉性に問題がないか目視点検してください。

プラスチック部分が割れても、軽微なものは修理可能です。ただし特殊な薬品による割れや割れの範囲が大きい場合は修理できないこともあります。
過失等がなく、取扱説明書に沿ったご使用であれば5年間の製品保証です。オートクレーブの予熱工程を追加することは耐久性向上に有効です。


フィルターは目詰まりしないの?面積小さくない?
5,000回滅菌テスト後のフィルターの目詰まりはわずか4%で、故意にフィルターを半分シリコンで塞いでも滅菌可能であることを確認しています。
5,000回で4%しか目詰まりしないものが50%目詰まりしても滅菌可能なので、通常のご使用であれば目詰まりは気にしていただかなくて結構です。
ステンレスフィルターは他社製ペーパーフィルターの約15倍もの通気性(単位面積あたり)なので小面積ですが十分に滅菌剤が流出入します。

 

フィルターが本体の底にあるのはなぜ?
フタを全面的に透明にして中を見やすくするためと、ドレインを液体状態で排出することで乾燥性能を良くするためです。
滅菌器の下方から滅菌剤は排出され、過酸化水素やEOガスは空気よりも重いので、フィルターが底にある方が​コ
ンテナー内の滅菌剤排出に有効です。
また重要なフィルター部分を落下物で損傷したり落下菌や水滴で汚染されたりする心配がありません。


フィルターやパッキンの交換等、修理ってできるの?
先端の鋭利な手術器械等でフィルターを突き刺してしまったりパッキンを切り裂いてしまった場合、またステンレス製パーツの変形やロックの調整等も弊社にて修理可能です。プラスチック部分が割れても軽微な場合は修理可能です。ただし特殊な薬品による割れ等の場合は修理できないこともあります。適切な製品品質を維持するため弊社以外での修理は行わないでください。


ロックが少しやりにくいのですが?
滅菌コンテナーiConの本体は長手方向の上端を山なりにしプラスチックのたわみを利用して密閉性を向上させています。
フタの突起部分を本体のスリットに差し込み、フタのプラスチック部分ではなくステンレス部分をやや内側に向かって押し下げることがコツです。
新品時は少しかたいかもしれませんが数回滅菌するとパッキンが馴染んでロックしやすくなります。

 

フタは別売しているの?
フタのみ、及び本体のみの販売も可能です。


滅菌等に関するご質問
 

滅菌コンテナーに器械をたくさんセットしたいのですが?
滅菌保証のガイドライン2015に準拠し、バスケットを含む手術器械セット重量が7.2Kgまでを目安にしてください。
セットする器械の量が多いとコンテナー内に発生するドレイン量が増えるので、乾燥性能が低下します。
フィルターが水分を含むと通気性が低下し、滅菌(真空から加圧)時の圧力変化でコンテナーに負荷がかかり、耐久性に影響を及ぼす可能性があります。

 

乾燥が良くない場合はどうしたらいいの?
オートクレーブの乾燥時間を延長(40~45分)し、予熱工程(10~15分)を設定してください。器械セット重量は7.2Kgまでを目安にしてください。
滅菌時に発生するドレイン量Wは、滅菌物の重量Gと、滅菌物と蒸気の温度差ΔTに比例します。W=K×G×ΔT(Kは比熱、潜熱を含む係数)。
​滅菌コンテナー内の滅菌バックや撥水性の不織布等は乾燥しにくいことがあります。カップ等はドレインのたまりにくい向きにセットしてください。

プリオン病感染予防ガイドライン(2020)に沿った滅菌はできるの?

ハイリスク手技に用いられた手術器械のプリオン不活性化を目指し、プレバキュームオートクレーブ134℃18分の滅菌条件でお使いいただけます。

 

プラズマ、過酸化水素滅菌で注意することは?
滅菌器メーカー純正以外のシリコンマットをご使用になったり被滅菌物の温度が低い場合エラーになることがあります。
通常よりも真空工程に要する時間が長くなる場合がありますが、滅菌に問題はありません。
ご使用頻度によりコンテナーフタが少しくもりのかかった状態になる場合があります。
5年以上ご使用の病院様で「IN1:注入圧力エラー」となる事例が1件あります。
シリコンパッキンの過酸化水素吸着量が経時的に増加することが原因で、パッキンを交換
することで問題は解消されます。

同じ滅菌コンテナーiConを、プラズマ滅菌とオートクレーブで交互に使用することを繰り返すと、プラズマ滅菌でエラーになる場合があります。

高真空のプラズマ滅菌によりプラスチックに含有される水分が強制的に排除された分子的な隙間に、オートクレーブでは逆に高圧蒸気が強制的に押し込まれることを繰り返すことで、その隙間が徐々に広がり、オートクレーブ後のプラスチックに含有する水分量が多くなるためと考えられます。

またその分子的な隙間がクラックとなり耐久性が低下する可能性がありますので、一つの滅菌コンテナーiConはなるべく一つの滅菌方法で使用することをお勧めします。

 

LTSF(低温蒸気ホルムアルデヒド)滅菌には対応しているの?

滅菌コンテナーiCon​の場合、LTSF滅菌器メーカーにより滅菌有効性は確認していますが、滅菌剤の残留が懸念されるので、対応していません。

​「手術医療の実践ガイドライン」でもLTSF滅菌に関して、滅菌コンテナーの使用は確定していないとされていますさらに詳しく>

 

セット名の表示はどうしたらいいの?
ステンレス製ネームタグをご用意できます。
市販のラベルテープを貼
付される病院様も多くいらっしゃいます。
貼り替え等の際にラベルテープをはがすと糊残りはありますが
ベンジンで除去できます。

​耐熱ポリイミドテープ等をラベルテープの上からカバーするように貼ると、ラベルテープを長く使えます。
 

誤開封の確認はどうすればいいの?
オートクレーブ用GKE密閉シールは紙製でタイプ1インジケーター付きです。
BATRIKリードシールはプラスチック製で、インジケーター付きもご用意できます。(いずれも株式会社名優様お取り扱い)


洗浄等に関するご質問
 

ウォッシャディスインフェクタで洗えるの?
機械洗浄は可能ですが、洗浄後のリンス(潤滑防錆剤)は使用しないでください。
ロックがかたくなる場合があるのでロックの勘合部分に微量の潤滑剤を塗布してください。
過度な乾燥は製品寿命の低下に影響するので、洗浄後の乾燥はできるだけ低温・短時間(90℃15分程度を目安)をお勧めします。

 

薬品、洗剤は大丈夫なの?
機械洗浄時のアルカリ洗剤も、洗浄後に潤滑防錆剤を用いた手術器械をiConにセットすることも問題はありません。
ラベルシールの糊残りはベンジンで除去できますし、回収コンテナー内で次亜塩素酸ナトリウムに器械を浸漬しても問題ありません。
ただし3M社製オートクレーブ用滅菌テープは、その成分と反応してクレーズ(細かなキズ)が発生しますので貼付しないでください。
また環境クロス等に含まれる第4級アンモニウム塩はクレーズが発生する可能性がありますのでご注意ください。

 

よく見るとプラスチック部分に細かい異物があるけど?
ポリフェニルサルフォンは製造時の温度が非常に高温のため一部が固化して変色してしまいます。つまり異物のように見えますが同じポリフェニルサルフォンです。また小さな気泡も製造上入ることがありますが問題ありません。
 

いつ製造したものかわかるの?
フタのロック可動部分、及び本体ハンドルホルダに製造日(LOTナンバー)を刻印しています。全てのiConは検査され、LOTナンバーによる製造履歴・検査記録が残されています。iConのご使用年数は刻印された製造日(LOTナンバー)から簡単に把握できます。(デモ機は対象外)

 

iConのテストデータはあるの?
滅菌有効性(オートクレーブ、EOガス滅菌、プラズマ滅菌)、フィルターのバクテリアバリア性、6ヶ月後の無菌試験、フィルター耐久性等を日本食品分析センターをはじめとする公的試験機関にてテストした資料をご用意できます。
 

デモ機はどれくらい借りられるの?滅菌していいの?
原則として3週間を貸出期間としています。延長をご希望の場合はご連絡いただければ延長可能です。実際の器械をセットして滅菌、ご使用いただき、使いやすさを実感していただければ幸いです。


運用等に関するご質問
 

滅菌コンテナーiConを積み重ねてもいいの?
滅菌時はフタとパッキンのストレスを軽減するため、滅菌コンテナーiConを積み重ねないでください。90Kgの負荷をかけても問題のないことを確認しているので、保管・搬送時は積み重ね可能です。ただしiConは密閉性を上げるため本体の上端を山なりにしているので、あまり積み重ね過ぎると不安定になる場合がありますのでご注意ください。

 

バスケットは積み重ねてセットできるの?
標準のバスケットはiMesh-FL等高さ50mmタイプと、FT等75mmタイプがあります。iCon-FS等高さ150mmコンテナーには50mm+50mmバスケットもしくは50mm+75mmバスケットがセットできます。(75mm+75mmはセット不可です。)iCon-FX等高さ105mmコンテナーには積み重ねてはセットできません。ただし積み重ねできるように浅いサイズのバスケットを特注で製作することは可能です。

 

バスケットは他社製品を使用してもいいの?
滅菌コンテナーiConでご使用いただいた際の乾燥性能を考慮してデザインされていますので、iMeshのご使用をお勧めします。乾燥に問題がなければ他社製バスケットをお使いいただいても結構です。

 

バスケットは特注できるの?
側面を細かい網目にする等特注可能です。その場合iMeshのようなプレス成形した構造ではなく、側面と底面を溶接した構造となります。またハンドルは上下にスライドする仕様にも変更可能です。ラパロ鉗子用ラック等も製作可能です。器械をバスケットに固定するためのシリコンホルダーやホールドピン等もご用意できます。詳しくはBasketのカタログをご参照ください。

 

コンテナーは特注できるの?
ステンレス製角形溶接コンテナーであればご希望のサイズで製作可能です。重くて中は見えませんがフィルター交換不要でオートクレーブ、EOG、プラズマ滅菌に対応します。プラスチック製iConシリーズのサイズ変更は金型が必要になりますので特注は難しく、現状のラインナップからお選びください。ハンドルホルダ(ステンレスのパーツ)は特注できますので、他社製のカードを差し込めるようにしたい、ICタグを取り付けたい等のご要望にお応えできます。

 

iConのハンドルの色は変えられるの?
現在ご用意できるのはブルー、イエロー、ピンクの3色です。標準的には滅菌コンテナーはブルー、回収コンテナーはイエローとしています。標準以外のカラーを希望される場合はご注文時に指定してください。

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